テクニカル分析とＦＸ

テクニカル分析とは、過去の為替の動きを参考にして、売買を決める分析方法です。ニュースなどを参考にするファンダメンタル分析と反対の方法とされており、チャートなどを見つつ、この方向性が出たので、こういった売買をしようというような形で行われます。例えば、過去にチャートでこういった動きがあった時には、トレンド変換が起こっているといった法則性があった場合、トレンド変換が起こることを見越して売買を行います。FXのチャートの動きには、法則性があることもありますし、ない場合もあります。法則性がある時には、テクニカル分析が成功しますが、もし法則性のない動きをした場合にはテクニカル分析は失敗します。

テクニカル分析にも、人間がチャートを観察して、この動きならこうなるという判断を下す場合と、コンピューターが過去のデータなどを参考にして動きを予想する場合の2通りがあります。人間が分析する場合には、過去の売買の記憶や、勘、チャートや市場参加者の雰囲気などを参考にすることができます。コンピューターの分析の場合には、過去のデータを豊富に反映し、急激な値動きにも人間の手よりも素早く反応することができるというメリットがあります。テクニカル分析の注意点としては、必ずしも当たるとは限らないという点です。過去に同じパターンがあったとしても、次に同じパターンが起こるということはFXの場合一切保障されていません。データの読み方も何通りもあり、どのテクニカル分析を信じるかなど、様々な判断要因がある点には注意が必要です。